鍵屋の救急車

鍵の施錠をもっと便利に!オートロックのメリットと交換方法をご紹介

物理キーとオートロックの施錠方法の違い・使用時の注意点について

物理キーとオートロックの施錠方法の違い・使用時の注意点について

玄関の施錠時には、金属製の鍵を鍵穴に差し込んで回す、いわゆる「物理キー」が長年にわたって使われていました。しかし1970年代の後半からは、大型マンションの建設が全国各地で相次ぐとともに、マンションのエントランスの施錠方法としてオートロックが普及し始めます。

そして令和を迎えた現代では、マンションだけでなく商業施設やオフィスビルから、戸建て住宅やアパートなど個人宅においても、オートロックが設置できるようになりました。そこで本ページでは、オートロックのメリットや魅力的なポイントを、物理キーと比較する形でご紹介します。

合わせて、オートロックの設置方法についても方法別にご提案しますので「玄関の鍵をオートロックに取り換えたい・・・」とご検討されている方は是非ご一読ください。

物理キーの3つの種類と、それぞれの施錠の方法

オートロックについてご紹介する前に、一般的な玄関のドアの鍵として採用されている物理キーを、3つの種類に分けてご案内します。

①鍵山の片側に刻み加工があるピンシリンダー錠

鍵山の片側に刻み加工があるピンシリンダー錠

一つ目に紹介するのはピンシリンダー錠です。

ピンシリンダー錠の鍵は、鍵山の一方に凸凹とした刻み加工が施されていて、もう一方は真っすぐになっています。正しい鍵を挿入するとピンが鍵穴の中で揃い、うまく回転することで鍵の開け閉めが可能になる仕組みです。

先の細い特殊な工具を使用してピッキングをしたり、打撃工具でピンを弾ませる「バンピング」などの手法を使ったりすると、このピンシリンダー錠は簡単に開けられることが指摘されています。かつては玄関や物置など、様々な場所でピンシリンダー錠が使われていましたが、近年では安全面でのリスクからその数が減少しています。

②鍵山が両方ともギザギザしているディスクシリンダー錠

②鍵山が両方ともギザギザしているディスクシリンダー錠

二つ目に紹介するのはディスクシリンダー錠です。

このタイプの鍵は、鍵山の片方がギザギザしていたピンシリンダー錠の鍵とは異なり、鍵山の両側にギザギザの加工が施されています。また、ディスクシリンダー錠もピンシリンダー錠と同様に、正しい鍵を鍵穴に挿入することで、ギザギザが内部のピンの形と一致して回転するようになります。

しかし、空き巣の手口の巧妙化・鍵違い数の限界によって、ディスクシリンダー錠はその製造を廃止しているメーカーが増えています。築年数が長く経過している住宅の中には、現在もディスクシリンダー錠を使用しているご家庭もありますが、セキュリティレベルの高い鍵に取り換えることがメーカーからも推奨されています。

③鍵の表面にくぼみ加工があるディンプルシリンダー錠

③鍵の表面にくぼみ加工があるディンプルシリンダー錠

最後に紹介するのはディンプルシリンダー錠です。

ディンプルシリンダー錠の鍵には、表面に「ディンプル」と呼ばれる小さなくぼみ加工が施されています。鍵を挿入するとディンプルがピンに対応し、正しい位置に揃うことで施錠が解除される仕組みです。

ディンプルシリンダー錠は、ピッキングなどの手法を使った不正な開錠が難しい上に、スペアキーの作成も一部の業者を除いては不可能なため、安全性の高さが認められています。

そのため、新築住宅の玄関をはじめ、商業施設や金庫・自転車などさまざまな場所にディンプルシリンダー錠が採用されています。

物理キーによくある鍵のトラブル

ここまで、ピンシリンダー錠・ディスクシリンダー錠・ディンプルシリンダー錠の3種類の鍵についてご紹介しました。特性や防犯性の異なるこれらの鍵ですが、いずれも物理キーという点では共通しています。

そこで、ここからは物理キーによくある鍵のトラブルについてご紹介します。

鍵が折れたり欠けたりして、差し込んでも回らなくなる

真鍮などの金属素材でできている鍵は、時に折れたり欠けたりして使えなくなることがあります。その原因はさまざまですが、高い所から落としたり、ズボンのポケットに入れたまま座ったりすることで、一方向から強い力が掛かり破損してしまうケースが多数です。

このようなトラブルを防ぐために、キーケースやポーチなどに鍵を入れて保管することがオススメです。慣れるまでは使用時に不便さを感じる方もいらっしゃいますが、大切な鍵だからこそ、きちんと管理することが大切です。

鍵が鍵穴から抜けなくなる・差し込めなくなる

鍵が鍵穴から抜けなくなる・差し込めなくなる

鍵穴に差し込んだ状態の鍵をななめに引き抜こうとして、鍵が曲がってしまうケースも少なくありません。また、曲がっている鍵を無理に差し込んで、鍵穴から抜けなくなることもあります。

このような時には、焦って無理に鍵を回そうとしたり、力任せに引っ張ったりすると被害を更に大きくする恐れがあるので、鍵屋のスタッフへ早めに相談することが賢明です。

鍵をどこかで紛失してしまう

「玄関の鍵を失くしてしまった!」という経験のある方は少なくないでしょう。外出時には必ず持ち歩く鍵だからこそ、紛失のリスクと隣り合わせであることは当然です。

もしも鍵をどこかで落としたら、心当たりのある場所を探す必要がありますが、見つからなければその他の対応を考えることになります。他にスペアの鍵を持っている人が近くにいなければ、出張鍵屋のスタッフを現場に派遣してもらうのが一般的です。

鍵の紛失予防にも最適!オートロックの魅力

鍵の紛失予防にも最適!オートロックの魅力

ここまで、物理キーを使う時のトラブルや注意点についてご紹介しました。物理キーは紛失に注意しなければなりませんが、そのリスクを減らすのに役立つのがオートロック式の鍵です。そこで、ここからはオートロック式の鍵の魅力について、3つに分けてご紹介します。

鍵の紛失リスクを下げられる

オートロックはその名前の通り「自動で施錠する」ことが大きな特徴です。つまり、外出する際には、わざわざカバンから鍵を取り出す必要がありません。

鍵を取り出したり収納したりを繰り返すうちに、鍵を落とすケースがよくあるため、その回数を減らせるのはオートロックの魅力です。帰宅時に玄関ドアを開ける時以外には鍵を使わないので、鍵を取り出すのが一日に一度だけで済む場合もあるでしょう。

便利な機能のバリエーションが豊富

自動で施錠してくれるオートロックの鍵ですが、最近では住宅設備メーカーをはじめとする各社が、さらに便利な機能を搭載した商品を発売しています。

たとえば、カードキー式のオートロックの鍵。専用のカードをかざすだけで鍵を開けられるだけでなく、交通系のICカード・スマートフォンをかざすことでも開錠できる鍵が発売されています。

他にも、鍵表面のボタンで操作できるリモコンタイプ・鍵を持った状態で玄関ドアのボタンを押せば開けられるスマートキータイプ・指紋や顔の情報を読み取る生体認証タイプなど、さまざまなオートロック式の鍵があります。自分のライフスタイルに合った商品を選ぶことができるのも、オートロック式の鍵の魅力です。

鍵の閉め忘れを防止でき、防犯性が高い

鍵の閉め忘れを防止でき、防犯性が高い

オートロックシステムは、自動的にドアを施錠する仕組みを持っているため、ユーザーの手で鍵を閉める必要がなくなります。そのため、鍵を閉め忘れる心配やドアを確認する手間を省くことができます。

鍵の閉め忘れは、日常生活でよくあるミスのひとつ。早朝に急いで家を後にしたときに「鍵を閉めたかな?」と不安になることもあるでしょう。しかし、オートロックを導入することで、このような鍵の閉め忘れの不安・心配を軽減することができます。

また、オートロックなら鍵が開けっ放しの状態が続かないため、安心感だけでなく防犯性の向上にもつながります。ドアを閉めるだけで自動的に施錠されることで、空き巣被害から住宅を守ることができるのも、オートロックシステムの大きな魅力です。

オートロックの鍵の施錠の方法3選

さまざまな魅力を秘めているオートロックシステム。ここからは、オートロックの鍵の施錠の方法として、多く採用されているものを3つご紹介します。

①決まった時間に施錠してくれるタイマー式

タイマー式のオートロックは、事前に設定された時間に自動的に施錠される仕組みを持っています。就業時間が定まっている商業施設・オフィスビルなど、不特定多数の方が利用する場所に採用されることが多いタイプです。

一般の住宅においても、外出時間が決まっている方や「すぐに施錠されるのは怖い・・・」という方から人気の機能です。 しかし、毎日決まった同じ時間に開錠・施錠されるのは、使い勝手が悪い場合もあるため、週末はタイマーをオフにするなどの賢い使い方が求められます。

②人の出入りが一定時間ないと施錠するセンサー式

センサー式のオートロックは、人の出入り・ドアの開け閉めが一定時間行われなかった場合に、自動的に施錠される仕組みを持っています。ビジネスホテルのドアのように、ドアが閉まったら即時施錠されるオートロックも、広い意味ではこのタイプに含めることができるでしょう。

この施錠方法は、人の出入りやドアの開け閉めを検知するセンサーが鍵に組み込まれており、一定時間以上の使用がないと鍵が施錠されます。無施錠状態が長い時間続かないため、上で紹介したように「今朝、ドアの鍵を閉めたか不安になる・・・」というご経験のある方にはオススメのオートロックシステムです。

③スマートフォンなどで施錠の操作ができる遠隔制御式

③スマートフォンなどで施錠の操作ができる遠隔制御式

従来はオフラインだった様々な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換・相互に制御する仕組みのことを「IoT(Internet of Things)」と呼びます。そして、オートロックや住宅設備のIoT製品も、ここ数年で目覚ましい発展を遂げています。

遠隔制御式のオートロックは、スマートフォンなどのデバイスを使用して、開錠・施錠の操作ができる仕組みを持っています。専用のアプリを通じて鍵を操作できるほか、鍵を開け閉めした時間のログを残したり、合鍵機能で家族のスマートフォンに鍵を設定したりと、その柔軟な使い方の幅はどんどん広がっています。

玄関の鍵をオートロックにするには?

魅力的な機能を多く搭載しているオートロックシステム。新築住宅であれば初めからオートロックが設置されていることもありますが、そうでない場合にはどうすればよいでしょうか?

その疑問にお答えすべく、ここからは玄関の鍵をオートロックにする方法をご紹介します。

業者に依頼してオートロックに交換する

鍵は住宅の安全を守る「要」だからこそ、オートロック機能を備えた鍵に交換する場合にも、信頼できる鍵屋に依頼するのが一般的です。プロの手で手際よく交換作業を実施してくれることはもちろんですが、セキュリティのニーズやデザイン・予算に合った商品を選ぶところから、鍵の専門家にサポートしてもらえるのも魅力。「オートロックに交換したいけど、どんな鍵がいいのか分からない・・・」「失敗するのが怖いので、プロにお任せしたい!」という方は、業者に相談するのがオススメです。

自分でオートロックを設置する

これまで、オートロック機能を持った鍵の設置ができるのは、技術や機材などの関係で限られた鍵屋のみでした。しかし、最近では商品のバラエティも増えてきていて、一部のオートロックは初心者でも簡単に設置できるようになっています。

オートロックの部品は、ホームセンターやオンラインショップで入手するのが基本です。現在使用している鍵と互換性があるか、寸法に誤りがないかなどを確認してから購入しましょう。また、具体的な設置方法の例は次の項目でご紹介しますが、手順が煩雑だと思ったら出張鍵屋に依頼しましょう。

玄関の鍵をオートロックに替える方法

さて、ここからは実際に、玄関の鍵をオートロックシステムに交換するための方法をご紹介します。

テープで貼り付けるタイプなら、簡単にオートロックに替えられる

テープで貼り付けるタイプなら、簡単にオートロックに替えられる

最も簡単なオートロックシステムの取り付け方法として、ドアの内側のサムターン付近にテープで貼り付ける方法があります。サムターンの上から覆いかぶさるようにオートロックシステムが付けられ、このシステムが自動で動くことで本来の鍵も操作される仕組みです。

テープで貼り付けるオートロックの魅力は、何と言っても誰でも簡単に設置作業を行えること。手順に従って部品を選び、ドアに両面テープで貼るだけで、ご自宅にオートロックを導入することができます。また、退去時にはテープをはがせば跡が残らないため、賃貸住宅でも安心です。

一方で、テープなら簡単にロックを外せるということは、安全面のリスクもあるということに他なりません。両面テープでの使用に耐えるように設計されているものの、何かの拍子に外れてしまったり、ずれてしまったりして不具合を起こす可能性は否定できません。より確かに設置したいのであれば、後述するように錠前ごと交換することをオススメします。

錠前ごとオートロックに交換するのは、配線工事が必要な場合もある

テープで貼り付けるほかに、錠前ごとオートロックに交換するという手法もあります。この場合、より幅広い機能・価格帯の商品から選ぶことができ、希望に合ったオートロックに交換するならオススメの方法です。

一方で、錠前ごとオートロックに交換することは非常に手間が掛かります。配線工事が求められたり、ドアの穴の大きさを加工する必要があったりと、素人が簡単にできるような作業ではありません。失敗すれば鍵に傷を付けたり、最悪の場合にはドア本体を丸ごと交換しなければならないため、難しい作業であれば初めから出張鍵屋に相談するのが大切です。

自分でオートロックの鍵に交換できるか?

ここまで、オートロックの鍵の交換方法についてご紹介しました。暮らしを便利にするオートロックの設置作業は、誰でも 簡単にできるのでしょうか?

テープ式のオートロックを取り付けるのは簡単

テープ式オートロックの取り付けは非常に簡単であり、専門的な技術や大規模な工事は必要ありません。ドア内側のサムターン部分の近くに、説明書に記載されている通りにテープで貼り付けましょう。

なお、貼り付けの際にはドアに付着しているホコリ・砂などを落としておくことがポイントです。こうすることで、長く使用していてもテープの粘着力が落ちにくくなり、オートロックが外れる・場所が変わるなどのトラブルを防止することができます。

錠前を丸ごとオートロック式に交換するなら、鍵屋に依頼するべき

テープ式のオートロックの取り付けは簡単な一方で、錠前を丸ごとオートロック式に交換するのは容易ではありません。もともとの錠前を取り外し、新しくオートロックシステムの錠前を取り付けるのは、一歩間違えればドアを壊してしまう恐れがあります。

また、自宅の玄関ドアに取り付けられるオートロックの錠前を選ぶのも、簡単なことではありません。防犯に関わるという商品の特性上、一度購入した錠前は返品・交換を拒否されることも少なくないため、オートロックの商品選びからサポートしてくれる鍵屋に出張してもらうと安心です。

オートロックへの交換作業を依頼する鍵屋の選び方

最後に、オートロックの鍵への交換を鍵屋に依頼する際、どのようなポイントに注意して鍵屋を選べばよいかをご紹介します。

出張鍵屋の活動時間

適切な出張鍵屋を選ぶためには、その活動時間を確認することが重要です。「鍵を交換しようとしたら、うまくいかず困っ ている!」という緊急の場合や「平日は仕事なので土日に来てほしい・・・」などの場合に備えて、24時間対応している鍵屋を選ぶと安心です。日中のみの営業時間だけでなく、夜間や週末でも対応しているかどうかをチェックしましょう。

出張鍵屋の活動エリア

スタッフの活動エリアも、鍵屋選びにおいて重要な要素です。住宅から遠くの鍵屋でも問題はありませんが、到着までの時間が長くなったり、出張料金が高くなったりする可能性があります。「オートロック 交換 ○○(地名)」などで検索し、自分の家の場所をカバーしている鍵屋を事前に確認しましょう。

オートロックへの交換作業の実績があるか

オートロックへの交換作業を依頼する際には、鍵屋の実績も確認できると理想的です。オートロックや鍵は建物のセキュリティの重要なシステムであり、鍵屋のスタッフには経験や専門知識が求められます。鍵屋が以前にオートロックの交換作業を行った経験があるかどうか、作業の事例や口コミ評価などを確認しておきましょう。

作業にかかる費用

最後に、オートロックへの交換作業に掛かる費用です。ホームページに掲載されている料金表を確認するほか、問い合わせフォームやフリーダイヤルなどの窓口を活用して、あらかじめ費用の目安を把握しておきましょう。

また、実際に出張した鍵屋のスタッフに、料金の見積もりを出してもらうことも大切です。信頼性の高い鍵屋のスタッフであれば、作業にかかる費用を明確に示してくれるので、支払い時のトラブルの発生を避けることができます。

鍵屋に相談してオートロックに交換したら、鍵の施錠が便利になります

多くの住宅で採用されているオートロックの鍵。施錠の概念を大きく変えたオートロックは、現在さまざまな商品がメーカー各社から発売されており、今後さらに人気が高まることが期待されています。

自分の要望や予算に合ったオートロックの鍵を取り付けるなら、出張鍵屋に相談することがオススメ。鍵のエキスパートにオートロックの設置をサポートしてもらうことで、施錠の柔軟性や利便性が向上し、より高度なセキュリティを実現できます。

鍵屋の救急車、24時間受付中!

日本全国、出張対応

分 現在
お電話すぐ繋がります

24時間 365日受付最短5分で到着

0120-24-17-56