ホンダのスマートキーの電池交換や、鍵の紛失時の相談先をご紹介
オートバイや芝刈り機・小型ジェットの販売で知られる本田技研工業。「ホンダ」の通称で親しまれている同社は、自動車の販売でも世界トップクラスに君臨しています。
ホンダでは、エヌワゴン・エヌボックスなどの軽自動車・ステップワゴンやフリードといったミニバン車のほか、ヴェゼルやフィットなど、様々な車種を販売していて、国内だけでなく海外でも高い人気を誇っています。
ホンダの自動車に多く採用されているスマートキーは、簡単に使える便利な鍵として同社の車の人気を支えています。しかし、このスマートキーに関するトラブルが起こった時には厄介なもの。そこで、本ページではスマートキーの基本的な機能や使い方から、そのトラブルが起こった時の対処法についてご紹介します。
目次
ホンダの自動車やバイクにも採用されている「スマートキー」とは?
スマートキーの機能や使用方法・トラブルについてご案内する前に、そもそもスマートキーとはどのようなアイテムなのかを確認しましょう。
非接触でドア開錠・エンジン始動ができるのがスマートキーの魅力
スマートキーとは、一言でいえば「非接触でドアの開錠・施錠・エンジン始動ができる鍵」のことです。車体とスマートキーは双方が微弱な電波を発し続けていますが、一定の距離以内にお互いが近づくとその電波を認識し、鍵やエンジンの操作ができるようになる仕組みです。
これまでの物理キーとは異なり、操作時にわざわざ鍵を取り出す必要がないのが便利な点です。荷物や傘を持っている時でもドアのレバーを引くだけで鍵が開けられたり、後部座席に鍵を置いていてもエンジンが掛けられたりと、その使い方は幅広くなっています。
ホンダではその正式名称を「Hondaスマートキー」と呼ぶ
自動車メーカーによってスマートキーの名称は異なりますが、ホンダでは「Hondaスマートキー」という名前で呼ばれています。
このスマートキーは、他社の自動車と比較して大きな差こそありませんが、普段使う自動車と違うメーカーのスマートキーを使用する際には、説明書などを確認しておくと安心です。
なお同社では、2004年に二輪車として世界初となる「Honda スマートカードキーシステム」を大型スクーターに搭載し、一部の自動車でもカードキーシステムが採用されていました。
追加オプションの「Hondaデジタルキー」で、スマートフォンでの操作も可能
Hondaスマートキーの追加オプションである「Hondaデジタルキー」は、普段使っているスマートフォンに入れたアプリから、自動車のドアロック解除・エンジン始動などをコントロールできるシステムです。
インターネットがつながらない場所にいる時や、スマートフォンの電池が切れた時には使えなくなってしまうため、従来のスマートキーも合わせて持ち歩く必要がある点には注意しましょう。いずれにしても、優れた技術と高いセキュリティを持つホンダならではの取り組みだと評価されています。
ホンダのスマートキーを使ってできること
生活を便利に変えるスマートキー。ここからは、ホンダのスマートキーを使ってできることを、3つの項目に分けて整理していきます。
車の鍵を開錠・施錠すること
まず、車の鍵の開錠・施錠ができることが挙げられます。本来なら鍵穴に鍵を差し込み、回すことで操作するはずですが、スマートキーがあればその必要がありません。
車のドアに近づくだけで鍵が認証されるので、車体のドアレバー付近にあるボタンを押すか、スマートキー本体のボタンを操作することで鍵が開きます。
車のトランクを開錠・施錠すること
車のドアの鍵の開錠・施錠と合わせて、トランクルームの鍵の操作もスマートキーを使って行うことが可能です。両手で段ボールを抱えていたり、雨が降っていたりするときにも、このシステムは非常に便利でしょう。
最近では、スマートキーを持っている人がトランクの下に足をかざすだけで、自動車のリヤバンパー下にあるセンサーが反応し、開錠できるシステムもあります。「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」と呼ばれるこのシステムは、CR-Vやヴェゼルなど一部の車種に採用されています。
車のエンジンを始動させること
スマートキーを使って、車のエンジンを始動させることができます。運転席にあるボタンを操作するだけでエンジンを掛けられるので、カバンの中にスマートキーを閉まったままでも問題ありません。
車の鍵を紛失してしまいやすい方にとって、カバンから鍵を出し入れしなくて済むのは安心でしょう。同乗者と運転を交代するときにも、鍵の受け渡しをする煩雑さを省略することができます。
ホンダのスマートキーを使う時に注意したいトラブル
自動車に乗るときの煩わしさを解消するスマートキーですが、使用時には注意すべきポイントもいくつかあります。
一般的な電子機器のように、スマートキーも故障するリスクがある
スマートキーが微弱な電波を送受信していることは、すでにご紹介した通り。すなわち、スマートキーは「鍵の機能を持った電子機器」だと言い換えることもできるのです。電子機器である以上、水没や衝撃によって壊れてしまう可能性もゼロではありません。
スマートフォンやノートパソコンのように、スマートキーも大切に管理することで、これらのトラブルが起こらないように気を付けましょう。
スマートキーの紛失には、物理キーと同様に十分気を付ける
当然のことながら、スマートキーも紛失してしまうと鍵の開け閉めができなくなります。スマートキーはカバンの中に入れたままでも使用できるため、紛失のリスクは格段に低くなりますが、その反面「失くしたことに気が付きにくい」という危険性も。
最低限、帰宅時には鍵をカバンから出したり、玄関先など定位置を決めておいたりすることで、紛失にも十分に注意しましょう。
スマートキーの電池が切れると、鍵の操作ができなくなる
電子機器であるスマートキーは、電池を動力として機能を維持しています。そのため、電池切れや電池不足による電波不良にも気を付けなければなりません。
なお、ホンダのスマートキーの電池の寿命は、車種や使用環境によって異なるものの、およそ1~2年だと言われています。
すなわち、1年に1回のペースで電池を取り換えておけば、電池切れのトラブルを防ぐために十分だと言えます。また、電池が切れてしまった場合にも操作できるように、メカニカルキーと呼ばれる物理キーもスマートキーには内蔵されています。
ホンダのスマートキーを電池交換する方法
スマートキーのトラブルのひとつとして、電池切れにより操作ができなくなるケースをご紹介しました。では、そのようなトラブルを未然に防ぐため、どのように電池の交換ができるでしょうか?
工具や電池があれば、自分で簡単に電池交換ができる
手元に必要な道具があれば、自分で電池交換を行うことが可能です。必要となるのは、交換用の新しいボタン電池と、マイナスドライバーなどの先が細い工具です。
まず、工具の溝に差し込んで、スマートキーの電池部分を露出できるように開きます。開く際には、あらかじめメカニカルキーを抜いておく必要があるタイプもあります。また、溝に差し込む工具はマイナスドライバーではなく、10円玉や針金などで代用することもできます。
次に、スマートキーの電池を新しいものに取り換えます。電池は固く固定されている場合もあるので、手で外せなければ先ほどの工具も使いましょう。なお、ボタン電池にはいくつもの種類があり、正しい品番の商品を選ばないとうまく取り付けることができません。
電池を新しいものへ取り換えたら、開いたスマートキーを元の状態に合わせて完成です。きちんと動作しているかどうか、試しにドアの開け閉めを数回行っておくとよいでしょう。
不安な場合には、ディーラーやカー用品店に依頼すれば対応してもらえる
電池交換は自分の手で行うことができますが、正しい型番の電池を用意したり、工具を揃えたりするのには手間が掛かります。
もしも不安があれば、車を購入したホンダのディーラーや、ガソリンスタンド・カー用品店などで電池の交換を依頼することもできます。すぐに電池を交換したい場合などにも、このようなお店に依頼するのはオススメです。
スマートキーを紛失したときの対処法と、そのメリット・デメリット
電池切れのトラブルが起こった時には、自分で電池交換を行うほか、ディーラーやカー用品店に依頼する方法をご紹介しました。では、もしもスマートキーを紛失した場合にはどうすればよいでしょうか?考えうる3つの対処法と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
① JAFに相談し、現場に出張してもらう
一つ目の対処法として、JAF(日本自動車連盟)に電話で依頼するという方法が考えられます。自動車のトラブル全般に対応しているJAFに依頼するのは、緊急事態のトラブルが起こった時にオススメです。
メリット:車のレッカー移動・鍵開けをしてもらえる
JAFに相談することのメリットは、車のレッカー移動を依頼できること。道路の路肩や駐車場の出入り口付近など、他の人の通行を妨げるような場所でスマートキーを紛失してしまった場合、すぐにでも車を動かす必要があります。JAFであればレッカー移動をお願いできるので、こんな時にはすぐに相談すべきでしょう。
また、自動車の鍵開けも実施してもらえるので、万が一スマートキーをインロックしてしまった際にも、JAFに相談するのがオススメです。
デメリット:JAFのスタッフには、車の鍵の作成を相談できない
JAFは、ロードサービスを展開する一般社団法人であり、鍵の専門家ではありません。そのため、JAFのスタッフに相談しても、車の鍵の作成は断られてしまいます。
もしもスマートキーを紛失してしまったのなら、新しい鍵を作るためには他の手段を考えなければなりません。
② ホンダのディーラーに相談する
第二の対処法として、ホンダのディーラーに相談するという方法があります。車を購入した時のディーラーや店舗へ相談すれば、スマートキーを新しく作成してもらえます。
メリット:精度の高いスマートキーを作ってもらえる
ディーラーに相談することのメリットは、何と言っても精度の高いスマートキーを作ってもらえること。新しく完成したスマートキーは、紛失する前と遜色ないものになるでしょう。
デメリット:完成まで数か月の時間が掛かることも有り得る
ディーラーに相談してからスマートキーの完成までは、目安として2週間ほどが必要になります。繁忙期であったり、書類に不備があったりすると、ここから更に時間がかかる恐れがあります。
また、スマートキーに付与されている鍵番号が分からない場合にも、それを調べるために時間がかかるケースがあります。追加費用を請求される恐れもあるので、鍵番号などの情報が記載された書類は、きちんと管理しておくようにしましょう。
③ 地域で活動する鍵屋のスタッフに出張してもらう
最後に、出張鍵屋に相談して、現場に駆け付けてスマートキーを作成してもらうという方法があります。現在地や車を停めてある場所など、スマートキーを作りたい場所にスタッフを派遣してもらい、作業を実施してもらう方法です。
メリット:鍵開けはもちろん、スマートキー作成もすぐに相談できる
出張鍵屋に来てもらう方法のメリットは、何と言ってもスピード感です。業者によっては数十分程度で現場に駆け付け、車の鍵開け・スマートキー作成を開始してくれます。ディーラーに依頼すれば、最低でも2週間くらいは要することを考えれば、この迅速さは大きなメリットだと言えます。
デメリット:多数の鍵屋があり、業者選びに苦労することもある
地域で活動している鍵屋は多数あるため、業者選びに苦労するという点には注意が必要です。中には、経験の浅いスタッフによって質の低いサービスを展開している業者や、あえて複雑な作業を勧めることで高額な費用を請求する鍵屋もあると言われています。
数多ある鍵屋の中からベストな業者を選ぶことも、スマートキーを作成する上では難しいポイントなのです。
ホンダのスマートキーについて相談する鍵屋を選ぶ際のポイント
たくさんの鍵屋の中から、どの鍵屋にスマートキーの作成を任せるべきかを決めるのが難しいことを上でお伝えしました。そこで、鍵屋を選ぶ上でチェックするべきポイントをここからご紹介します。
鍵屋の営業時間
第一に、鍵屋が営業している時間について確認しておきましょう。夜遅くでも営業しているように見えて、作業依頼の受け付けが終了している場合もあるので、細かい点まで確認が必要です。
また、最近では24時間営業している鍵屋もあるので、深夜にスマートキーを作る必要が生じた際には、このような業者に相談するのもオススメです。
スタッフの出張エリア
次に、鍵屋に在籍しているスタッフの出張エリアです。「ホンダ スマートキー ○○(地域名)」などのフレーズで検索して、上位に出てきた鍵屋であれば、問題なく出張してもらえるでしょう。
鍵屋のホームページには「出張エリア表」を掲載しているところもあるので、この一覧を参照して、自分の街に来てもらえるかを確認することもできます。
ホンダの自動車・自分の車種や年式に対応しているか
ホンダのスマートキーと一口に言っても、その種類はさまざま。そのため、自分が作りたいと思っているスマートキーが搭載された車の、車種や年式に対応しているかどうかもチェックしておけたら理想的です。
どのスマートキーを作成できるか、ホームページに細かな情報が記載されていれば、それを参考にするのが一番簡単です。そのほか、これまでの作業の実例を調べるか、鍵屋の相談窓口に問い合わせてみるという方法もあります。
実際の作業にはどれくらいの費用が掛かりそうか
最後に、実際の作業に掛かる費用です。先ほど述べた車種や年式のほか、スマートキーの種類・鍵番号の有無などによっても費用は前後することに注意しましょう。
また、現場に駆けつけてくれた鍵屋のスタッフの方が作業をスタートする前に、見積もりを出してもらうのがオススメです。事前に費用について把握しておくことで、作業後の金銭トラブルが起きることを防止できます。
ホンダのスマートキーについてのお困りごとなら、出張鍵屋に相談しましょう
自動車に無くてはならないスマートキー。ホンダのスマートキーを紛失してしまった時には、出張鍵屋に相談するのがオススメです。より短時間で作成できれば、暮らしの安心を取り戻せるでしょう。
日本全国、出張対応
時分 現在
お電話すぐ繋がります