便利な車のスマートキーの基礎知識と、トラブル時の対処法をご紹介
生活に便利なスマートキーは、自動車の鍵としても広く採用されており、使ったことのある方も大勢いらっしゃるでしょう。
鍵を差し込まずとも操作できる暮らしを体験したら、元の鍵には戻せないと言っても過言ではありません。
一方で、一般的な鍵と同様のトラブルはもちろんのこと、電気の力を利用して操作するスマートキーならではのトラブルにも注意しなければなりません。本ページでは、使い勝手のよいスマートキーの機能性や電池の交換方法・よくあるトラブルについてご案内していきます。
目次
自動車のスマートキーの基本的な機能・使い方
日常生活に溶け込んでいるスマートキー。そのトラブル時の対処法についてご紹介する前に、基本的な機能・使い方について確認していきましょう。
スマートキーの魅力は、鍵を差し込まずに開錠・エンジン操作が可能なこと
真鍮などの金属でできている一般的な鍵は、鍵穴に差し込んで回すことで内部の機構を操作し、開錠・施錠する仕組みになっています。
対して、微弱な電波を発信・受信し続けているスマートキーは、電波の受け渡しによって鍵を認識するため、鍵を差し込まずに操作できることが大きな魅力です。
この仕組みにより、一般的な物理キーとは異なり、スマートキーを使用する際にわざわざ取り出す必要がない点が非常に便利です。また、自動車については後述するように、エンジンを始動する際にも鍵を差し込む必要がなく、こちらもその便利さが人気を集めています。
近年では、さまざまな自動車にスマートキーが標準採用されている
販売されている自動車に初めてスマートキー機能が装備されたのは、1990年代だったと言われています。物理キーを差し込んで開け閉めするのが当然だった当時、その便利さはまさに革命的でした。
雨の日で傘を持っていたり、買い物をした直後で荷物を持っていたりして、両手がふさがっているシーンはたくさんあります。このような場面でも、簡単に開け閉めできる便利さが話題になり、国産・海外産問わず多くの自動車にスマートキーが装備されるようになりました。
自動車メーカーによって、スマートキーの呼称が異なる
なお、トヨタの車であれば「スマートエントリー&スタートシステム」、日産の車だと「インテリジェントキーシステム」、スズキの車は「キーレススタートシステム」のように、スマートキーの呼称は自動車メーカーによってわずかに違いがあります。
これと合わせて、その操作方法にもメーカーごとに微妙な差があるものの、基本的な機能に大きな差はありません。レンタカーを借りる際など、普段使っている車とは違う自動車メーカーの車に乗る時には、念のため操作性の違いを確認しておくと安心です。
スマートキーを車で使うと、どんなことができる?
現在販売されている自動車の鍵には、スマートキーが多く採用されています。では、車でスマートキーを使うと、具体的にはどのような操作ができるのでしょうか?
車の鍵を遠隔で開錠・施錠できる
スマートキーと車は、お互いに微弱な電波を発信し合っています。それぞれが離れている時には特に何も起こりませんが、双方が近くにいるとお互いの電波を受信することができます。
この状態になると、車のドアを開錠・施錠することが可能となります。車体に付けられているボタンを押したり、スマートキー側のスイッチを操作したりすることで鍵を開け閉めでき、これが最もベーシックな操作方法になります。
車のトランクを遠隔で開錠・施錠できる
車のドアと同様に、車のトランクルームもスマートキーを使用して開錠・施錠することができます。
開け閉めの方法は、トランクのレバー付近にあるボタンを押すシステムが一般的ですが、両手に荷物を持っている時を想定し、トランクの下にあるセンサーに足をかざして操作するシステムも人気を集めています。
鍵を差し込まずに車のエンジンを始動できる
スマートキーを使えばドアやトランクの開け閉めだけでなく、鍵を差し込まずに車のエンジンを始動できることも魅力です。車内にスマートキーがあることを認識すれば、運転席のボタンを押すだけでエンジンをスタートできます。
運転席から離れていても基本的にはスマートキーを認識してくれるので、カバンに入れたままでもエンジンの操作が可能。スマートキーを取り出す煩雑さがなく、急いでいてもスムーズに自動車を発進することができます。
車のスマートキーで注意すべきトラブル3選
自動車の鍵として非常に便利なスマートキー。ここからは、車のスマートキーを使う上で注意すべきトラブルを紹介します。
その① スマートキーの電池切れが原因で、鍵の操作ができなくなる
いの一番に挙げられる注意すべきトラブルに、スマートキーの電池切れがあります。電波を常に発信・受信しているスマートキーは、使用頻度に関わらず電池を消耗しているため、放置していると電池切れのリスクがあるのです。
特別な定めがない場合には、最低でも年に1回は電池を交換しておくと安心です。また、電池交換は自分で行うほかに、自動車用品店・ディーラーなどに依頼することも可能です。
なお、スマートキーには「メカニカルキー」とも呼ばれる物理キーが内蔵されているのが一般的で、電池切れの時にもこの鍵を使うことで開け閉めすることができます。
その② 電子機器であるスマートキーを水没・破損してしまう
注意すべきトラブルの2つ目に、スマートキーの水没・破損による故障が挙げられます。スマートキーは電波を送受信している電子機器なので、スマートフォンやテレビのリモコンなどと同様に、水没させたり衝撃を与えたりすると壊れてしまうのは当然のこと。
雑に扱うのではなく、機械として丁寧に扱うことで、このようなトラブルから守りましょう。
その③ スマートキーを紛失し、鍵の操作・エンジンの始動が不可能になる
一般的な鍵と同様に小さなスマートキーは、紛失してしまうと操作できなくなるので、その管理にも注意する必要があります。
また、スマートキーを車内に入れたままドアを閉めてしまうと、電波不良や電池の消耗が原因となって、鍵を閉じ込めてしまうケースも。毎回取り出さずに使用できるとはいえ、スマートキーはきちんと場所を定めて管理することが重要です。
スマートキーの電池を交換する方法とは?
スマートキーは電池切れにより操作不能になるケースがあるのは、先に述べた通り。ここからは、そのような事態を未然に防ぐための、電池交換の方法をご紹介します。
簡単な工具と交換用の電池を用意して、自分で電池交換を実施できる
自分で電池交換を実施するために必要なのは、交換用の電池と、マイナスドライバーなどの先が細い工具です。
まず、スマートキーの溝に工具を差し込みます。てこの原理で力を入れることでスマートキーが開き、内部に入っている電池が取り出せるようになります。向きに注意しながら新しい電池を入れ、元通りに戻せば電池交換は完了します。
自動車メーカーのディーラー・カー用品店に依頼することも可能
電池交換は自分で行うことができますが、電池の型番が不明だったり、工具を使ってもうまく開けられなかったりする場合があります。この時には自動車メーカーのディーラーや、カー用品店に依頼することで、短時間で電池交換を実施してもらうことも可能です。
電池切れのトラブルが起こってからでは遅いので、車検やタイヤ交換などのタイミングに合わせて、電池を交換してもらうのがオススメです。
もしもスマートキーを紛失してしまったら?
ここまで、スマートキーの電池交換の方法をご紹介しました。電池交換は自分でも実施することができますが、もしもスマートキーを紛失してしまったら、どのように対処すべきでしょうか?
JAFに相談して、レッカー移動や鍵開けに来てもらう
スマートキーを紛失した時、第一に考えられるのがJAFに相談することです。会員数2,000万⼈を超えるJAF(日本自動車連盟)に依頼すれば、レッカー移動などのロードサービスを実施してもらうことができます。
一刻も早く車を動かす必要があるなら、JAFに相談する
車を長時間停めてはいけない場所であったり、他人の通行を妨げるようなエリアで車が動かせなかったりしているような緊急時には、すぐにレッカーで移動してもらいましょう。レッカー移動は、JAFや自動車保険の会社に連絡することで対応してもらえます。
JAFでは車の鍵を作成できない点に注意しましょう
ロードサービスを行っているJAFでは、車のレッカー移動や鍵開けをしてもらえますが、鍵の専門家ではないので車のスペアキー作成は断られてしまいます。鍵がない限りは車のエンジンを始動できないため、あくまでも緊急時における応急処置として考えましょう。
自動車を購入したディーラーに相談する
スマートキーを紛失したときの対処法として、自動車を購入したディーラーに相談するという手もあります。車に関する相談を一手に引き受けるディーラーに、鍵を紛失した旨を伝えましょう。
自動車の所有者なら、ディーラーに新しいスマートキーを作ってもらえる
自動車の名義がご自身であれば、必要書類を用意すればすぐにスマートキー作成を実施してもらえることでしょう。また、ご家族など他人の名義だったときには、所有者の方に依頼してディーラーに相談してもらうか、委任状など他の書類が追加で必要となることが予想されます。
ディーラーだと、スマートキーをすぐに作ることはできない
純正のスマートキーを作ってくれるディーラーですが、高い品質の鍵が作れる一方で、完成まで時間がかかる点には注意しなければなりません。依頼を受けて完成するまでに、数週間から数か月かかるケースもあり、急いで鍵を作りたい場合にはどれくらいの時間を要するか確認しておくことがオススメです。
出張鍵屋のスタッフに相談して、スマートキーを作ってもらう
スマートキーを失くしてしまったとき、出張鍵屋のスタッフに相談するという解決策もあります。スマートキーのほか、代わりとなる物理キーを作ってもらう手段として検討してみる価値があります。
鍵屋のスタッフを派遣してもらえば、所要時間は最も短い
鍵屋のスタッフが出張し、その場でスマートキーを作成してくれるのであれば、作業に掛かる時間は最も短く済むでしょう。物理キーを作ってもらうことも視野に入れたら、依頼したその日のうちに作業が完了できるかもしれません。「なるべく早く鍵を作りたい!」と考えていたら、出張鍵屋に連絡するのがオススメです。
たくさんの鍵屋が活動しているので、選ぶのが大変
短時間で車のスマートキーや物理キーを作りたい場合、鍵屋のスタッフに相談するのがオススメですが、地域で活動している鍵屋は大小さまざま。たくさんの鍵屋があるため、その中からサービスの質の高い鍵屋を選ぶことが大切です。
車のスマートキー作成を相談する鍵屋選びのポイント
最後に、スマートキーを作成してもらうにあたって、出張業者に相談するときの鍵屋の選び方をご案内します。
鍵屋の営業時間内かどうか?
第一に確認すべきは、鍵屋の営業時間です。依頼したい時間にはすでに受付を終了している場合もあるため、すぐに来てほしい時には確認が必要です。
最近では深夜や早朝にも出張できるように、24時間体制で活動している鍵屋もあるので、このような鍵屋に相談するのもひとつの手です。
スタッフの出張エリア内かどうか
次に、鍵屋の出張エリアです。自動車が動かせずに困っている場合には、その場所にスタッフを派遣してもらえなければ意味がありません。ネットで「車 スマートキー ○○ (地名)」などの言葉で検索すれば、近くで活動している鍵屋が上位にヒットするでしょう。
スマートキーのメーカー・車種が対応外でないか?
自動車のスマートキーと一口に言っても、そのシステムや作り方が異なるため、鍵屋がどのような鍵に対応しているかを事前に確認できればベストです。車種や年式などのデータから、その鍵の作成や開錠を相談できるか、ホームページなどで調べておきましょう。
ホームページに掲載がない場合にも、相談フォームや電話・メールなどで尋ねることで、その鍵に対応しているかどうか確認することができます。
スマートキーの作成に掛かる費用はどれくらいか?
最後に、スマートキーの作成に掛かる費用です。ホームページなどに掲載されている料金表や、口コミサイト・SNSなどで実際に依頼した方の感想を調べてみましょう。また、いざ現場にスタッフの方が来てくれたら、事前に料金について直接確認するのも重要なポイントです。
事前にきちんと見積もりを出してもらうことで、作業が終わった後の金銭トラブルを避けられ、双方が安心して作業を進めることができます。
出張鍵屋に相談して、車のスマートキーを作りに来てもらうのが安心です
自動車のスマートキーは便利な反面で、そのトラブルが起こった時には厄介なもの。特に、鍵を紛失したり故障したりした場合には、自分でどうにか解決することは難しいでしょう。
すぐにスマートキーを作りたいと思ったら、出張鍵屋に相談することが安心です。
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