トヨタのスマートキーの特長や、電池切れ・紛失トラブルの解決方法について
愛知県豊田市に本社を置く自動車メーカーといえば、ご存知「トヨタ自動車株式会社」です。国内最大手の自動車メーカーであると同時に、世界でも屈指の大企業であるトヨタは、日本の会社の代名詞といっても過言ではないでしょう。
トヨタでは、高級感のあるクラウン・ハリアー・ランドクルーザーをはじめとするSUV、ファミリー層に人気のあるアルファード・ヴェルファイア・ヴォクシーのようなミニバンなど、多彩なラインナップを製造しています。また、リーズナブルな価格展開のあるパッソやアクア・ヤリスなどのコンパクトカーも人気で、老若男女を問わず幅広い年代から支持を集めています。
同社の自動車に採用されているスマートキーは、車のドアの開け閉めをする上でスムーズな点が注目されており、この点もトヨタの人気を支えています。こちらのページでは、トヨタのスマートキーの魅力やメリットをご紹介すると同時に、注意したいトラブル・もしもの時の対処法についてご紹介します。
目次
自動車に採用されている「スマートキー」とはどんな鍵?
スマートキーのトラブルについて解説する前段階として、スマートキーとはどんな鍵なのかをご紹介します。
物理的な鍵を使わず、車のドア開錠・エンジン始動ができるスマートキー
メカニカルキーや物理キーなどと呼ばれる金属製の鍵は、鍵穴に差し込み回すことで操作するのが一般的です。これらの鍵は物理的な接触をともなうため、鍵が欠けたり、鍵穴にゴミが溜まったりするとうまく回すことができなくなります。
対して、スマートキーを使用すれば、これらの開錠・施錠などの操作を遠隔で行うことが可能です。非接触型の鍵として人気を集め、今や住宅の玄関にも多く採用されています。
自動車のドアにスマートキーが採用されたのは1990年代以降
自動車の鍵としてスマートキーが採用されたのは、今からさかのぼること30年ほど前のこと。1990年代にはじめて自動車のドアにスマートキーシステムが搭載され、以降は国内・海外問わず多くの車に使われています。
スマートキーを使うことで、車のドア開錠・エンジン始動が簡単にできるのが一番の魅力。防犯性能も当初より大きく向上していて、今後も多くの車のドアに使われると見られています。
トヨタでは「スマートエントリー&スタートシステム」と呼ぶ
スマートキーの仕組みは、自動車メーカーによってその名称がわずかに異なり、トヨタでは「スマートエントリー&スタートシステム」という名で呼ばれています。メーカーに違いがあっても、基本的な機能に大差はありませんが、トヨタのスマートキーシステムにはカスタマイズ機能が搭載されています。
スマートキーの作動音の大きさや、解錠後にドアを開けなかったときの自動施錠までの時間など、細かな設定を変更しておくことができる点も、トヨタのスマートキーの魅力です。
スマートキーでできること
ここまで、スマートキーの基礎的な知識や歴史をご紹介しました。では、実際に自動車でスマートキーを使うと、どのような操作ができるのでしょうか?
車の鍵を開錠・施錠する
第一に、車の鍵の開錠・施錠操作ができることです。ドアハンドルのセンサー部に触れることで鍵の開錠ができるほか、ワイヤレスのリモコンにあるボタンを操作することでも開錠・施錠できる鍵があります。
大きな荷物を持っていたり、雨が降っていたり、急いで車に乗り込んだりしたいときなど、あらゆるシーンでドライバーを助けてくれる機能です。
車のトランクを開錠・施錠する
車のドアだけでなく、トランク(バックドア)の開錠・施錠ができることも便利なポイントです。こちらも、両手で大きな荷物を抱えている時・雨で傘を持っている時に、地面に荷物を置くことなく開け閉めできると人気を集めています。
車のエンジンを始動させる
スマートキーを所持した状態であれば、車のエンジンを始動する際に鍵を差し込む必要がありません。パーキングブレーキが掛かっている状態で、ブレーキペダルを踏み込みながらエンジンスイッチを押すことで、エンジンを始動させることができます。
トヨタのスマートキーのよくあるトラブル
スマートキーを使うと、車に乗る上でも非常に便利なことがお分かりいただけたかと思います。では反対に、スマートキーを使っている中で気を付けなければならないトラブルには、どんなものがあるでしょうか?
電池切れによって鍵が反応しなくなるケースに要注意
スマートキーはメカニカルキーと異なり、電波を送受信することで操作できるようになっています。そのため、内蔵されている電池に残量がなくなってしまうと、遠隔操作できなくなるリスクがあります。
また、残量が少ない時にも電波が届きにくくなったり、車内に鍵を閉じ込めたりするリスクが発生します。
ちなみに、たとえ電池が切れたとしても困らないように、スマートキーには非常用のメカニカルキーも内蔵されています。また、スマートキーをエンジンスタートボタンに近づけた状態で同ボタンを押すことによって、エンジンを始動させることも可能です。
万が一のときにはこれらを使えば、鍵の開け閉めやエンジンの始動ができますが、電池切れで慌てることのないよう、1年に1回くらいを目安に電池を取り換えるようにしましょう。
電波不良や、水没・落下が原因で故障してしまうこともある
スマートキーは立派な電子機器なので、水没や落下などの衝撃で故障することがあります。粗雑に使っているとダメージを受けてしまうので、丁寧に扱うようにしましょう。
カバンやポケットの中に直接入れても構いませんが、ポーチやキーケースなどを活用することで、スマートキーを保護しつつ保管することができます。
紛失すると、エンジンの始動・鍵の開錠ができなくなる
カバンからいちいち取り出さずに使うことができるスマートキーは、紛失する可能性が低いものの、それでもどこかで落とすリスクは存在します。
もしもスマートキーを失くしてしまったら、上で紹介したようなエンジンの始動・鍵の開施錠ができなくなるので注意しましょう。手の届く場所にスペアのスマートキーを用意しておければ理想的ですが、スペアキーがない場合の対処法は、この後の項目でご紹介します。
トヨタのスマートキーを電池交換する方法
ここまで、スマートキーを使用する上で注意する点を3つご紹介しました。その中で、1つ目にご紹介した「電池切れのトラブル」を防ぐために、電池交換の方法についてご案内します。
ディーラー・カー用品店に依頼すれば、短時間で実施してもらえる
電池が切れてしまった時には、ディーラーやカー用品店に持ち込むことで、電池交換を実施してもらうことができます。内部の電池を取り換えるだけなので、同じ型番の電池の用意があれば、数分で作業を行ってもらえます。
また、スマートキーの開錠ボタン付近には小さなランプが付いていますが、電池切れが近くなるとこのランプの点灯が弱くなったり、光らなくなったりします。基本的には年に1回の電池交換がオススメですが、このランプを電池交換のタイミングの目安にするのもオススメです。
交換用の電池があれば、自分で電池交換を行うこともできる
自分でスマートキーの電池交換をすることも、それほど難しくありません。交換用のボタン電池を用意する必要があるので、あらかじめ自分のスマートキーの電池を調べて購入しておきましょう。
まず、スマートキーの側面・裏面にある小さなロックを操作しながら、メカニカルキーを引き抜きます。
次にそのメカニカルキーをスマートキーの溝に差し込み、左右どちらかに半回転させると、スマートキーを2つに分解することができます。
すると、内部に電池が入った基盤があるので、この電池を新しいものに取り換えます。最後に、スマートキーを元の状態に合わせれば、電池交換の完了です。
トヨタのスマートキーを紛失した際の対処法
ここまで、トヨタのスマートキーの電池交換の方法についてご紹介しました。スマートキーの電池は、比較的簡単に交換できますが、スマートキー本体を紛失してしまうとどうすることもできないもの。ここからは、スマートキーを失くした時の対処法についてご紹介します。
対処法① JAFに相談する
1つ目の対処法として、自動車のレッカー移動をはじめとするサポートを展開するJAFに相談する手段が考えられます。
JAFに相談すれば、レッカー移動や鍵開けを行ってもらえる
JAFに相談するメリットは、すぐに自動車をレッカーで移動してもらえること。緊急車両が通行するかもしれない場所など、長時間停車するのが望ましくない場所に車があり、動かせず困っているようなときにはJAFに相談するのがオススメです。
また、車内にスマートキーがありながら鍵を閉めてしまった、いわゆる「インロック」の状態の時にも、JAFのスタッフが鍵開けを行ってくれます。
JAFのスタッフには、車の鍵の作成を相談できない
JAFに相談する際の注意点として、JAFでは車の鍵の作成ができないことに留意しておきましょう。あくまでも、一時的に車を動かしたい緊急事態の時に相談する窓口であり、根本的な「鍵の作成」は別の場所に相談する必要があります。
対処法② トヨタのディーラーに相談する
2つ目の対処法に、トヨタのディーラーに相談することが挙げられます。
ディーラーに相談すれば、純正のスマートキーを作ってもらえる
自動車の販売を担っているトヨタのディーラーは、自社の自動車の専門家なので、純正のスマートキーの作成を行ってくれるのが魅力です。新しく完成したスマートキーは、紛失してしまったスマートキーと比べても違いが分からないでしょう。
純正のスマートキー作成には数週間~数か月が掛かることもある
純正のスマートキーが作成できる反面、ディーラーに依頼すると、その完成までには時間がかかるのが注意すべき点です。 目安として、依頼してから完成品が到着するまでに2週間前後が掛かると言われています。
また、自動車の名義人ではない方が作成を依頼する場合だと、書類に不備があったり、鍵番号が分からなかったりするケースがあり、より多くの時間を要します。
さらに近年では半導体不足が問題となっていますが、このような社会情勢もスマートキーの完成の遅れにつながる恐れがあります。
対処法③ 地域の出張鍵屋に依頼する
第三の対処法として、地域の鍵屋のスタッフに出張してもらうという方法があります。
地域の出張鍵屋なら、その場でスマートキー作成を相談できる
地域で活動している出張鍵屋は、依頼するや否や短時間でスタッフが現場に駆け付けてくれるだけでなく、その場でスマートキーの作成を相談できるのが魅力です。
日常的に自動車を使う方の中には「純正のスマートキーが出来上がるのを待っていられない・・・」という声もありますが、そんな方は出張鍵屋に相談するのがオススメです。
たくさんの鍵屋が活動しているので、選ぶのが大変
出張鍵屋に相談する際の注意点は、とにかく地域で活動している鍵屋がたくさんあるという点です。数々の鍵屋を比較して、最も安心して相談できる鍵屋を選ぶのは至難の業。
そこで、鍵屋の選び方として重要なポイントを以下でご紹介します。
トヨタのスマートキーを作成してもらう鍵屋の選び方
最後に、トヨタのスマートキーの作成を依頼する鍵屋を選ぶポイントを、4つに分けてご紹介します。
鍵屋の営業時間
まず、スマートキーを急いで作りたい場合には特に、出張鍵屋の営業時間について確認しておきましょう。
基本的には9時~18時や、10時~20時などの営業時間を設定している鍵屋が多いですが、最近では24時間営業している鍵屋も多数。夜遅くに相談したい場合には、このような業者に連絡するのもオススメです。
スタッフの出張エリア
次に、鍵屋のスタッフの出張可能なエリアについても確認しましょう。「トヨタ スマートキー 作成 ○○(地域名)」と検索し、検索結果の上位にある鍵屋であれば、ほぼ確実に現場へ来てもらうことができます。
念のため、鍵屋のホームページに出張エリアが掲載してあれば、そちらも確認しておくのがオススメです。
自分の作りたいスマートキーに対応しているか
最新式のスマートキーの作成には高い技術や十分な機材を要するため、対応していない鍵屋が少なくありません。そこで、自分の作りたいスマートキーについて相談できるかも、あらかじめ確認できれば理想的です。
年式や車種などを確認し、チェックしておきましょう。 ホームページや口コミサイトなどを参照する手段もありますが、時間がない場合にはフリーダイヤルや相談フォームなど、鍵屋が設けている窓口を活用することも可能です。
スマートキーの作成に掛かる費用
最後に、スマートキーの作成にどれくらいの費用が掛かるかも確認しておきましょう。鍵屋のホームページに掲載されている「料金表」や「これまでの作業例」などが参考になります。
なお、これらの費用が実際とは異なる場合があるので、現場に来てくれたスタッフに見積もりを出してもらうと安心です。
トヨタのスマートキーを作るなら、出張鍵屋に相談するのもひとつの策です
自動車のスマートキーは、鍵の開錠やエンジンスタートを手軽にする便利なアイテムです。一方で、そんなスマートキーを紛失してしまった時には非常に厄介なので、すぐに出張鍵屋に相談するのがオススメ。
より短時間でスマートキーを作ってもらうことで、素敵なカーライフを送りましょう。
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