MIWAの鍵に取り換えたい!鍵の種類や交換作業の流れについて
数ある鍵メーカーの中でも、屈指の歴史と知名度を誇る美和ロック。鍵の安全性・扱いやすさ・信頼度の高さで、国内外問わず人気を集めています。
「MIWAの鍵に交換したい!」という声を受けて、こちらのページでは同社の代表的な鍵の紹介や、自分の手で行うMIWAの鍵への交換の流れをご紹介します。
目次
MIWAの鍵を製造する美和ロックとは
MIWA社の鍵商品をご案内する前に、同社について簡単にご紹介します。
1945年5月に設立された美和ロック株式会社
和氣一郎氏によって1945年に創業された美和ロック株式会社は、戸建て住宅やマンション・商業施設・公共住宅など、あらゆる場所に設置される鍵を製造・販売しています。
日本銀行をはじめとする金融機関や官公庁・大手企業のオフィスなど、厳重なセキュリティを求められる場所の鍵にもMIWAの鍵が採用されることが多数。創業70年を超えた今も、個人・法人や官・民を問わず幅広く支持されています。
建築用錠前の生産・販売で国内シェア6割を誇る
安全と安心が評価されているMIWAの鍵は、国内シェア6割を超えているとも言われており、名実ともに日本で最も愛されている鍵です。
1981年には、安全性の高い防犯機器の基準となる「優良防犯機器認定制度」が発足しましたが、MIWAの面付補助錠がそのCP認定を受けました。
業界第1号となる認定を受けたことからも、その確かな安全性が分かります。
防犯性能の高い錠前が海外でも人気を集めている
堅牢なセキュリティが国内で支持されるMIWAの鍵。その評判が海を渡り、現在では海外での人気も高まっています。
今やアジア・ヨーロッパなど50を超える国々でMIWAの鍵が流通していますが、その需要に応えるため、同社ではアメリカに海外拠点を設置。
電子錠・バイオメトリクス錠・スマートキーの開発にも余念がなく、今後も社会の安全を守る取り組みが続けられます。
MIWAが販売している鍵の種類
国内外問わず支持されているMIWA社の鍵。ここからは、同社のシリンダー錠の商品の中から、代表的な4種類をご紹介します。
U9シリンダー
MIWA社で製造している代表的な商品に、U9シリンダーが挙げられます。鍵の側面がギザギザしているという点では、一見するとディスクシリンダー錠の鍵にも似ています。
しかしU9シリンダーはロータリーシリンダー錠と呼ばれる鍵の一種で、ロッキングバー方式と回転式タンブラーを採用した高い防犯性能を誇ります。
10分以上のピッキングにも耐えられるほどの防犯性があるほか、1.5億万を超えるパターンの鍵を作ることが理論上は可能なため、タワーマンションなどの集合住宅でも安心して使うことができます。
PRシリンダー
ロッキングバーとアンチピッキングタンブラーを採用したPRシリンダーには、凸凹した加工のあるディンプルキーが使われています。
この鍵はリバーシブル式のため、差し込む際に上下の向きを気にする必要がありません。
また、シリンダー内部には高硬度部品を用いることで、ドリルなどを使用した破壊開錠にも高い耐性を発揮します。
鍵穴部分を蓄光部品のすり鉢状にして、夜間や薄暗い場所でも鍵を差し込みやすいようにしているPR-Jシリンダーも、合わせて発売されています。
LBシリンダー
シリンダーの鍵には、2本の線とディンプルの刻み加工が複雑に施されていて、鍵の複製が非常に難しくなっています。
また、LBシリンダーにはセキュリティ認証IDシステムが標準設定されており、カードに記載された番号がないとスペアキーの作成ができないようになっています。
LBシリンダーは、主に賃貸住宅の鍵として使うことを想定して作られています。
そこで、住民が鍵を紛失したり、入居者が変わったりした場合にも、シリンダーを交換せずに以前の鍵を無効にできるシステムを採用。
マンションやアパートの管理人・管理会社からも、その使い勝手の良さが支持されています。
JNシリンダー
約172億通りの鍵違いがあるJNシリンダーには、水平方向のピンが11本あるだけでなく、斜め方向のピンも10本組み合わされています。
破壊開錠に強いのはもちろんのこと、ピッキングによる開錠にも強力な耐性を持っています。
針金などを闇雲に差し込んで開錠できることは到底なく、住宅の玄関のほか、ホテルや商業施設などに設置するにも適しています。
また、機種によってはドルマカバ社のシリンダーを装着できる商品もあり、バリエーションが豊富な点も評価されているのがJNシリンダーです。
MIWAの鍵のメリット
ここまで、MIWA社の代表的なシリンダー錠をご紹介しました。
ここからは、これらの鍵にも共通するメリットや、MIWAの鍵の魅力をご紹介します。
それぞれの違いを整理しておきましょう。
不正な開錠が困難である
天文学的な数の鍵違いパターンがあるシリンダー錠や、グッドデザイン賞を受賞している電子錠など、さまざまな鍵商品を販売しているMIWA社。
いずれの鍵も防犯性の高さが大前提にされており、ピッキングや破壊などの不正開錠・質の低い合鍵での鍵開けが困難な商品ばかりです。
そのクオリティの高さが海外でも支持され、日本以外の建物にもMIWA社の鍵が採用されています。
確かな鍵作りの技術と圧倒的な安全性が、海外でも高いニーズを集めているのです。
国内シェアNo.1の安心感がある
防犯において大切な役割を果たしている「鍵」は、何と言っても安全性が大切。同時に、万が一のトラブルも迅速に解決できることが重要です。
国内シェアNo.1を誇るMIWAでは、トラブルがあった時に修理・開錠できるようなサポート体制を整えています。
また、鍵違いのパターン数が限界に達した鍵や、空き巣手口の巧妙化に伴って安全性に問題が生じた鍵を廃止にすることで、鍵商品の質を維持しています。
ほとんど全てのイモビライザーキーにはスマートキーの機能が搭載されているため、混同されている方も多いでしょう。
時代が変わってもセキュリティレベルの高い鍵を提供し続けることで、多くのMIWA鍵のユーザーから支持されています。
純正スペアキーの作成にも認証が必要
MIWA社では、古くなったシリンダーを廃止にすることで、現行販売している商品のセキュリティを高いレベルで維持していることは前述の通り。
他にも同社では、公式オンラインショップを通じた純正のスペアキー作成を請け負っています。
また、同社では一部の鍵に「あんしん認証プラス」というサービスを採用。鍵に記されている番号だけでなく、セキュリティカードに記載されたID番号がなければスペアキーが作れない仕組みのサービスです。
第三者が許可なくスペアキー作成を行うことを防止するとともに、質の低いスペアキーが出回ることの防止にも一役買っているようです。
MIWAの鍵の合鍵作成と値段
防犯性に優れたMIWA社の鍵。
ここからは、MIWAの合鍵を作成する上で押さえておきたい知識や、合鍵作成に掛かる費用についてご紹介します。
合鍵作成の費用の目安は数万円~それ以上
鍵のタイプによっても前後しますが、合鍵の作成に掛かる費用は数万円になることが一般的です。
日本でも最高峰のセキュリティを誇るMIWAだからこそ、合鍵を作る際にも、ある程度の費用が掛かることは避けられません。
安いものでは数千円で合鍵作成ができるケースもありますが、防犯面での安全性が落ちてきて、すでにシリンダーが廃盤になっている商品の場合もあるため注意しましょう。
その場合には合鍵を作成するのではなく、シリンダーを新しいものに交換し、必要な数の鍵をあらかじめ作っておくことが安心です。
出張鍵屋に合鍵作成を相談することもできる
長く使っていく上では、質の高い純正キーを作成しておくのが安心。
しかし、純正キーのコピーには数週間程度の時間が掛かります。
そのため「家の鍵を1つ失くしてしまったので、すぐにでも複製したい!」という場合には、時間の掛かる純正キーの作成は適さないでしょう。
そして、車の近くに待機していたもう一人の犯人が、ドアを開けたりエンジンを始動したりできるのです。
短時間で鍵の作成を済ませたいのなら、出張鍵屋に相談するのもひとつの手段です。
出張鍵屋であれば、駆け付けたその場で合鍵作成を行ってくれるため、時間短縮をご希望される方には特にオススメ。
純正キーと比べると摩耗しやすい真鍮が素材となっているため、経年劣化には気をつける必要がありますが、スピーディーな対応は他に代えがたいでしょう。
特許権を取得している鍵の合鍵は、許可なく作ることができない
出張鍵屋に合鍵作成を依頼するメリットはたくさんありますが、一方で注意点もあります。
MIWA社では高い品質を維持するために、PRシリンダー、PSシリンダーやその合鍵について、自社で特許権を取得しています(特許第4008302号)。
そのため、許可なくこれらの合鍵作成を実施した鍵屋に対して、法的な責任を追及する可能性があります。
PRシリンダー、PSシリンダーの合鍵を作成したい時には、MIWA社のサービス代行店に相談するようにしましょう。
MIWAのシリンダーへの交換方法
ここからは、MIWAのシリンダーに交換する方法についてご紹介します。
確かな安全性が評価されるMIWAの鍵は、現在の鍵を取り換える苦労や手間を差し引いても、新しく設置する価値があると言えるでしょう。
ドアやフロントプレートの大きさを測る
シリンダー交換を行う前の準備段階として、必要な寸法をメジャーで測定し、メモを残しておきます。具体的には、以下4か所の長さを測っておきましょう。
・ドアの厚さ
・扉側面の金属板(フロントプレート)の縦・横の長さ
・ドアの厚さ
・フロントプレートを固定する2つのビスの距離(ビスピッチ)
ドアの側面からシリンダーの中心までの距離(バックセット)
なお、MIWA社以外の鍵を使用している方も、この4つの長さが同じであれば、MIWAの鍵に交換することが可能です。
きちんと測定出来たら、これらを踏まえてシリンダーを購入します。
MIWAのシリンダー・工具を用意する
測定した寸法を踏まえて、取り付けられるMIWAのシリンダーを用意します。MIWAのホームページや通販サイト・オンラインショップなどを調べ、取り付けたい鍵を選んで購入しましょう。
また、基本的なMIWAの鍵の設置であれば、プラス・マイナスドライバー以外の工具は必要ありません。
なお一般的に、安全性が何よりも重要視される鍵商品は、個人都合での返品・交換ができないもの。
サイズや型番などの購入間違いが発生すると取り返しが付かないため、注意して鍵選びに臨まなければなりません。
現在使用しているシリンダーを外す
シリンダーや工具など必要なものが手配できたら、シリンダーの交換作業をスタートします。
まず、扉の側面に取り付けられている金属板(フロントプレート)をドライバーで外します。
すると、シリンダーを固定するために打ち込まれているピンの端が見えるようになるため、数本のピンを全て引き抜きましょう。
ピンを抜いていくとシリンダーが外れるため、落ちないように片手でシリンダーを支えておくと安心です。
新しいシリンダーを取り付ける
前のシリンダーを取り外すことができたら、ここからはシリンダーを取り付けていきます。上の作業とは逆の流れになるため、取り外しまで問題なくできた方はスムーズに進められるでしょう。
新しいシリンダーを差し込み、先ほど外したピンで固定したら、フロントプレートをプラスドライバーで固定して作業は完了です。
きちんとシリンダーが使えるかどうかを確認するため、開錠・施錠を5回ほど繰り返してみましょう。
自分でMIWAの鍵に交換できるか?
ここまで、MIWAの鍵に交換する際の作業の流れをご案内しました。一見すると「簡単そう!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
では、この作業は初心者の方でもできるのでしょうか?
取り付ける鍵の寸法・作業の流れに間違いがなければ可能
基本的な流れに沿って作業を進めることができれば、鍵の交換は初心者であっても問題なく行えます。
しかし、特に注意しておきたいのが鍵の寸法間違い。サイズが違う鍵を購入すると、設置してもシリンダーがグラグラと揺れたり、ドアとサムターンの間に隙間が出来てしまったりすることがあります。
こうなると、防犯性がガクンと下がってしまうことは明らか。きちんと寸法を測定し、正しいシリンダーを購入することも、初心者にとってはひとつの障壁になります。
間違えると、取り返しのつかない事態になるケースも
サイズ違いの鍵を返品・交換できない事例は先に述べた通りですが、他にも錠前・ドアノブやドアなどの破損トラブルも、取り返しのつかない事態に陥るケースがあります。
専門業者による大掛かりな修理作業が必要になったり、ドア自体を交換せざるを得なくなったりすると、シリンダー交換の何十倍もの費用が必要となります。
節約しようと苦心して、かえって高額な費用が掛かっては本末転倒。「MIWA社の鍵へ交換したい!」と、鍵屋のスタッフに作業を任せるのも、ひとつの選択肢として視野に入れておきましょう。
鍵屋に相談して、交換作業を任せた方が安心
鍵のプロフェッショナルである鍵屋のスタッフは、鍵交換もお手の物。初心者にとってハードルの高い「シリンダー選び」も、プロに任せられるという安心感があります。
特にMIWA社の鍵は、国内シェア率も高いことから、交換・修理作業の練習用の鍵としても頻繁に使用されているようです。「どの鍵を選んでいいか分からない・・・」そんな時には、鍵屋のスタッフに予算や要望を伝えれば、条件に合った最適な鍵を選んでもらえるでしょう。
MIWAの鍵への交換を任せる鍵屋の選び方
建物の安心を守る鍵だからこそ、交換作業は鍵屋に任せた方が確実。 最後に、MIWAの鍵への交換を希望するとき、相談する鍵屋をどのように選ぶべきかをご案内します。
鍵屋の営業時間
第一に、依頼しようとしている鍵屋の営業時間に注目しましょう。平日の日中であれば、ほとんどの鍵屋が営業していますが、夜遅くや早朝・祝日だと営業時間外であるケースがあります。
また、活動している時間と作業依頼の受付時間が異なっている会社もあるため、ホームページでチェックすることが確実です。
近年では24時間体制で出張活動している鍵屋もあるため、依頼しようとしている時間が日中ではない場合には、このような鍵屋に相談するのもひとつの手段です。
鍵屋のスタッフの出張エリア
次に、あなたの居場所がスタッフの出張エリアに含まれているかをチェックしておきます。
「MIWA 鍵 交換 ○○(地域の名前)」と検索して、上位にヒットした鍵屋であれば、その地域が出張エリアに含まれていることはほぼ確実です。
仮にあなたの居場所が出張エリア外であっても、依頼すれば駆け付けてもらえるケースがあります。その際には、追加で出張料金が掛からないか、どれくらいの時間待つ必要があるかは個別に確認することが確実です。
作業経験の多さ
鍵交換には、経験に裏打ちされた高い技術が求められます。そのため、スタッフの作業経験の多さにも注目しておきましょう。
ホームページをチェックすると、スタッフの紹介や作業日誌などが更新されている場合があります。
取り付けたい鍵の交換作業の実際の例が紹介されていれば、前もってその流れや目安の予算を知っておくことができて安心ですね。
MIWAのシリンダーの取り扱い数
日本で6割ものシェアを誇るMIWA社。鍵屋として、MIWAのシリンダーをきちんと取り揃えておくのは、顧客の希望に応えるための基本中の基本です。
交換したいシリンダーが決まっていれば、そのシリンダーを取り扱っているかどうか、ホームページや口コミサイトなどで確認してみましょう。調べても分からない場合には、メール・電話など問い合わせ窓口で確認してみるのもひとつの手です。
作業にかかる費用
最後に、作業に掛かる費用にも注目しておきましょう。 ホームページや口コミサイトのほか、実際に作業を依頼した方の声をSNSで調べてみることでも、おおよその費用を調べることができます。
もちろん、実際の作業の費用はケースバイケースになることが予想されるため、あくまでも目安として参考にすることがオススメです。
また、鍵交換を依頼する鍵屋を選んだ後には、現場に到着したスタッフに具体的な見積もりを出してもらいましょう。
作業をスタートする前に見積額を提示してもらうことで、実際の作業が終わった後でのトラブル防止にもつながります。
MIWAの鍵への交換は、鍵屋のプロに任せるのが賢明です
防犯性能の高いMIWA社の鍵だからこそ、その能力を余すところなく発揮するためには、プロの手によって交換・設置作業を済ませることが確実。
鍵のスペシャリストである出張鍵屋に交換作業を任せることで、長く安心してMIWAの鍵を使い続けられるでしょう。
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