合鍵を作成して万が一のトラブルに備えておく
毎日の生活の中における代表的なトラブルに、鍵の紛失が挙げられます。
「帰り道で家の鍵を落としてしまった・・・」という事態を経験したことのある方も少なくないでしょう。
このような事態にも慌てないためには、前もって合鍵を用意しておくことが安心です。
こちらのページでは、合鍵の作り方や鍵屋の選び方のほか、合鍵を作ることができない鍵についてもご紹介いたします。
目次
合鍵の作成を検討するのはどんなとき?
いざという時に役立ってくれる合鍵。
では、鍵を複製しておくタイミングにはどんなときが考えられるでしょうか?
こちらのページでは、合鍵を作るべき状況を3つに分けてご紹介します。
予備の鍵を増やしておきたいとき
「玄関の鍵を紛失し、真冬の寒空の下で1時間待つことになった・・・」など、
いつ起こるか分からない鍵の紛失トラブルから身を守るため、予備の鍵を用意しておきたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
外出時に締め出されても、予備の鍵があれば家の中に入れるかもしれません。
また、近くに暮らしている家族や友人に合鍵を預けておくことで、鍵を失くした時にも安心できること請け合いです。
鍵を管理する人が増えたとき
紛失を避けるため、ひとつの鍵は一人で管理することが基本。1本の鍵を複数人で管理すると、受け渡しのミスや置き場所の勘違いで鍵を失くしてしまうケースがあるのです。
そのため、もしも鍵を管理する人が増えたら、その分だけコピーの鍵を用意しておくことが重要です。
一定の年齢に達したお子様や、同居することになったご両親のために、合鍵を作成しておきましょう。
また、このような合鍵作成が必要となるのは、一軒家やマンションをはじめとする住宅だけではありません。
オフィスの会議室や商業施設の裏口・公共施設のエントランスなどの鍵も、必要に応じて人数分用意しておきましょう。
鍵の調子が悪くなってきたとき
「鍵が回りにくい・・・」と気になりだした時には、鍵のメンテナンスを行うことがオススメです。汚れている鍵をきれいにしたり、鍵穴に潤滑スプレーを使ったりしましょう。
また、鍵は長年使用していると、知らず知らずのうちに表面が削れてきている場合も。
どれだけ頑丈な素材で作られていても、日々持ち歩いたり抜き差ししたりしていると、接触を経て消耗してしまうのです。
もしも鍵の表面が摩耗してきていたら、新しい鍵を作成することで、元の調子に戻せる場合もあります。
合鍵は自分でも複製できるの?
合鍵の重要性については上でご説明した通りですが、基本的に鍵を作るのは鍵屋のスタッフが行うもの。
では、鍵についてあまりよく知らない初心者でも、合鍵作成は出来るのでしょうか?
ブランクキーを加工すれば自分でも複製できる
削り加工を施される前の鍵は「ブランクキー」と呼ばれます。
刻みや削りがないブランクキーのままでは、鍵穴の中に差し込んでも、鍵穴内部のピンを正しい型に押し上げることができないため鍵は回りません。
しかし、ブランクキーに凸凹とした刻みを付けることによって、シリンダーの中のピンを正しい型に動かせるようになります。
ホームセンターやネットショップで購入したブランクキーは、特殊な金属加工機械によって加工できるほか、金属製のヤスリを用いて削ることができます。
元の鍵の形になるようにブランクキーを削れば、理論上は自分の手でも鍵を複製することが可能です。
鍵以外のものを鍵穴に入れるのはNG
元の鍵がない場合、ブランクキーをどのような形に削ればよいか分からず、針金や爪楊枝・接着剤を鍵穴に入れて形を探ろうとする方もいらっしゃるようです。
しかし、鍵穴の内部にその一部が残ってしまうと、どうすることもできなくなり大変危険。
鍵以外のものを鍵穴の中に差し込むことは避け、手元に元の鍵がない場合には鍵屋に依頼するのが得策です。
初心者の場合、基本的には鍵屋に鍵作成を依頼するべき
アルミ缶や粘土などを使って合鍵を作る方法を紹介するネット記事もありますが、前述の通り、鍵以外のものを鍵穴に入れる行為は大変危険です。
失敗した時の代償は大きく、最悪の場合にはシリンダーや錠前の交換が必要となる可能性も。
合鍵作成を安く済ませようとした結果、高額な費用が掛かる恐れがあるのです。
また、ブランクキーの加工にも材料や特殊工具が必要となるため、その用意には手間と時間、さらには繊細な技術をも要します。
鍵作成は自分の手で行わず、鍵屋のスタッフに依頼することが確実でしょう。
合鍵とスペアキーの違いとは?
「合鍵」とよく似た鍵に「スペアキー」があります。
同じような意味で用いられているこのふたつの言葉ですが、実は合鍵とスペアキーには違いがあるのです。
スペアキーは元鍵のひとつ
錠前を製造している鍵メーカーが製造しているのが「元鍵」です。
鍵番号に基づいて3本ほど製造される元鍵のうち、住民本人ではなく住宅会社・管理人が管理するものが「スペアキー」と呼ばれます。
鍵メーカーが製造している元鍵には10ケタ前後の鍵番号が記載されており、この番号が同じであれば鍵の形も同じということになります。
合鍵はスペアキーを複製したもの
「合鍵」は、元鍵やスペアキーをコピーしたものです。
元鍵やスペアキーの形に似せて、ブランクキーを加工して製造したもので、鍵メーカーではなく地域の鍵屋・ホームセンターでの作成も可能なものが多くあります。
合鍵にはメーカー保証がない場合も
鍵メーカーが作成するスペアキーは、銅や亜鉛・ニッケルなどを混合した洋白金属という素材で作られています。
酸化・摩耗に強いため、長きにわたり安心して使用できる一方、製造には時間が掛かることがデメリットに挙げられます。
対して、合鍵の素材には真鍮が多く用いられます。
短時間で加工がしやすいため、合鍵を作る上では便利な素材ですが、日常的に使用しているだけで表面が削れることもあるのがデメリットです。
精度が悪くなっている可能性もあるため、大手鍵メーカーでは保証が受けられないことがあります。
合鍵を作ることができないのはどんな鍵?
高い技術のある鍵屋のスタッフによって、現在ではほとんどの種類の合鍵を作成することができます。
しかし一方で、合鍵作成ができない鍵もあるため気をつけなければなりません。
一部のディンプルキーの合鍵作成
表面に凸凹とした加工が施されているディンプルキーの錠前は、ピッキングによる開錠が困難で、防犯性能が高いことが知られています。
一般的なディンプルキーであれば、メーカーや鍵番号などの情報があれば複製することが可能です。
しかし例外もあります。鍵の所有者を登録するタイプのディンプルキーは、合鍵を作成する時にも住所や氏名・登録番号・パスワードなどの情報が必要。
第三者が勝手に複製できないため、安全性の高さが評価されています。
メーカーが自ら特許権を取得している鍵の作成には許可が必要
合鍵の作成によって劣悪な鍵が流通することを防止するために、鍵メーカーがシリンダーや合鍵の特許権を取得している場合があります。
そのため、許可なく合鍵作成を行った地域の鍵屋は、鍵メーカーから法的責任を追及されることもあるのです。
このような場合、合鍵作成の際にはメーカーのサービス代行店に相談する必要があります。
「合鍵の合鍵」の作成は出来ないケースも
合鍵の素材である真鍮は加工しやすい反面、長年の使用を経て表面が削れていることが。
形が変化している合鍵を複製すると、どれだけ精巧であったとしても、すぐに使えなくなる恐れがあります。
トラブルやクレームを避けるために、合鍵のコピーを断る鍵屋も少なくありません。
合鍵作成を依頼する業者の選び方
ひとつ持っておくと非常に便利な合鍵。
鍵の複製を相談できる鍵屋はたくさんありますが、その中から1社を選ぶのは一苦労です。
そこで、ここからは合鍵作成を依頼する業者の選び方のポイントをご紹介します。
鍵屋が作業依頼を受けている数の多さ
確実に鍵のコピーを行ってもらうために、これまで行った作業の多さが確認できれば安心です。
友人や親戚などに合鍵作成を行った方がいれば、その鍵屋について尋ねてみたり、ホームページやSNSで調べてみたりすることがオススメです。
鍵屋の営業時間
すぐにでも合鍵作成を行いたい場合には、鍵屋の営業時間も重要です。
鍵屋の中には、深夜や早朝・年末年始にも営業しているお店もあるので、作業を頼むタイミングによっては営業時間も確認しておきましょう。
鍵屋のスタッフの出張エリア
鍵作成のために出張してもらうためには、スタッフの出張エリアに現在地が含まれているかどうかも確認する必要があります。
「合鍵 作成 ○○(地名)」で検索し、上位にヒットした鍵屋であれば確実でしょう。
出張エリア外でも対応してもらえるケースがありますが、追加で費用を請求されることもあるので、あらかじめ確認しておくのが安心です。
合鍵を作成するのに掛かる料金
合鍵を作成するのに掛かる料金も、鍵屋選びにおいては重要なポイントです。
数千円から数万円、タイプによっては数十万円が掛かりますが、ホームページやチラシの料金表から目安を確認しましょう。
詳細について分からない時には、電話窓口のスタッフに尋ねることでも情報を得られるかもしれません。
鍵屋に寄せられている口コミ
口コミサイトやSNSで社名を検索すれば、鍵屋を実際に利用した方の声を集められます。
もちろん、現場に駆け付けたスタッフ個人の対応には差があるため、全てを鵜呑みにするのも危険ですが、あまりにも低評価が多く寄せられている会社には注意しておいた方がよいでしょう。
合鍵作成を業者に依頼するときの注意点
ここまで、合鍵作りを依頼する鍵屋の選び方をご案内しました。
「合鍵作成は初めて!」という方も多くいらっしゃるため、相談する際の注意点をご紹介します。
賃貸住宅の場合には、あらかじめ管理人や管理会社に確認を取る
合鍵を作りたいと思っているのが賃貸住宅の玄関や勝手口などの場合、事前に管理人や管理会社に連絡し、許可をもらう必要があります。
許可なく合鍵を作成し、その鍵を紛失した場合や、それが原因で空き巣被害に遭った場合には、責任を追及されることがあるので注意しましょう。
必要以上の鍵を作ろうとしない
複数の鍵はいざという時に便利ですが、多ければ多いほど紛失リスクが伴うため、管理できないほどたくさん作ってしまうのも考え物です。
必要な数や予備の数をきちんと整理し、それを上回る数の鍵をコピーするのは避けましょう。
作業スタート前に、費用や時間の見積もりを出してもらう
鍵屋のスタッフとの金銭トラブルを避けるために、出張してきたスタッフには料金の見積もりを提示してもらいましょう。
作業をスタートする前に費用や時間を伝えてもらうことで、作業時のトラブルを最小限に減らすことができます。
合鍵作成に掛かる費用
最後に、合鍵を作る上で掛かる費用についてご紹介します。
鍵のタイプや年代・機能性により上下しますので、正確な費用はお店や鍵屋のスタッフに確認するようにしましょう。
自分で合鍵を作成する場合
自分で合鍵を作るのであれば、必要になるのはブランクキーや金属用のヤスリを購入する費用です。
いずれもホームセンターやネットショップで、合わせて数千円から数万円程度で購入することができるため、より安く作業したいとお考えの方にはオススメです。
しかし、市販されていないブランクキーやディンプルキーの場合には作成が不可能であることや、そもそも鍵作成を失敗するリスクも伴うことには注意しておきましょう。
業者に合鍵作成を依頼する場合
業者に合鍵を作ってもらうと、材料費のほかに出張料金・作業料金が掛かります。
それぞれ安い場合には5,000円程度から、高性能な鍵であれば数万円~数十万円が目安となります。
自作する方が料金面では安上がりであることは明らかですが、長く使用し続ける合鍵だからこそ、精巧な鍵を業者に作ってもらう方が確実でしょう。
厄介な合鍵作成は、鍵の専門業者に任せるのが安心です
一筋縄ではいかない合鍵作成を、自分の手で行うのは簡単なことではありません。
もしも鍵を複製したいとお考えなら、確かな技術と経験のある鍵屋のスタッフに作業を相談する方が、長い目で見れば安心できるでしょう。
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