鍵屋を選ぶときのポイント・よくあるトラブルについて解説
自分の手での鍵のトラブル解決には膨大な時間や手間がかかるため、現場に駆け付けてくれる出張鍵屋に相談することがオススメです。
こちらのページでは出張鍵屋の選び方や、対応してもらえる作業の例・よくあるトラブルとその対策について解説します。
目次
出張鍵屋を選ぶための3つのポイント
鍵の紛失などのトラブルのご経験はありませんか?
インターネットで「○○(地域名) 鍵紛失」等のフレーズで検索すると、数多くの鍵屋がヒットすることでしょう。
たくさんある鍵屋の中から、どのような基準で鍵屋を選ぶべきかをご案内させていただきます。
①スタッフの出張に掛かるおよその時間
鍵のトラブルはすぐにでも解決したい場合がほとんど。
そのため、作業依頼の連絡をしてからスタッフが現場に到着するまでに要する時間の短さは、会社選びにおいても重要なポイントです。
現場は、鍵屋の活動エリアの範囲に含まれているか?
まずは、実際に鍵のトラブルを解決したい現場が、その鍵屋の活動エリア内にあるかどうかをチェックしましょう。
当然、活動エリアに含まれている鍵屋の方が、現場周辺での出張作業経験が豊富なことや、到着までの時間が早いことも推測されます。
仮に鍵屋の活動エリア外であっても、現実的に出張できる距離であれば、相談すれば対応してもらえるケースが多いようです。
しかしながらこの場合には待ち時間が長くなったり、追加での料金を請求されたりする恐れもあるので、あらかじめどのような料金体系になっているかの確認を取ることが重要です。
鍵屋から現場までの距離はどれくらいか?
ほとんどの会社は依頼をひとつでも多く受けるために、出張エリアを広く記載していることが想定されます。
鍵屋の活動エリアだけでは1社に絞ることができない場合、ホームページの「会社情報」などから、鍵屋の拠点の場所も確認してみましょう。
スタッフが待機していると思しき拠点が分かれば、そこから現場までの距離を踏まえると、およその時間の見当が付けられます。
注意すべきなのは、鍵屋のスタッフは待機場所から出張するだけでなく、ひとつ前の現場から駆け付けるケースもあるということ。
もしも拠点が遠かったとしても、スタッフが前の作業を実施した現場が近ければ、その分早く駆け付けてもらえることになります。
依頼しようとしているのは、鍵屋の営業時間内か?
ホームページから確認できる他の情報に、鍵屋の営業時間が挙げられます。
依頼しようとしている時間が営業時間内であることを確認してから相談すれば、時間を浪費することなく作業依頼ができるでしょう。
もしも深夜や早朝・休日や年末年始などに鍵のトラブルを解決したいと思ったら、手数料や時間外料金が発生するケースもあるため、合わせて確認しておくことが安心です。
鍵屋の規模・スタッフの数はどれくらいか?
鍵のトラブル解決そのものと、鍵屋の規模やスタッフの数には関係がないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、鍵屋の規模が大きければ社員教育の質が高かったり、充実した研修が受けられたりしている可能性が高まります。
口コミの数も多くなるため、さまざまな事例や感想も耳にしたうえで、作業を依頼するかを判断することができます。
また、スタッフの数が多ければ、作業依頼が偶然多く重なった時間であっても素早く出張してもらえることでしょう。
②オペレーター・スタッフの安心感
2つ目のポイントは「オペレーター・スタッフの安心感」です。どれだけ出張に掛かる時間が短かったとしても、電話で対応するオペレーターや、現場に駆け付けたスタッフの対応に不信感があってはならないものです。
暮らしの安心を守る「鍵」だからこそ、安心して相談できる鍵屋に作業を任せたいですね。
以下では、オペレーター・スタッフの対応に安心感があるかどうかを見極めるポイントをご紹介します。
オペレーターの対応と電話のつながりやすさは良いか?
「鍵のトラブルを1秒でも早く解決したい!」と慌てている方は、電話で鍵屋に問い合わせることがほとんどです。
この時に対応することになるのが鍵屋の電話オペレーターです。オペレーターは、鍵のトラブルの内容や原因についてヒアリングし、素早く現場へと錠前技師を派遣するとともに、お客様に安心してお待ちいただくように促す役割も。
全体を通して、オペレーターが丁寧で落ち着いた対応が出来ているかは重要であり「なかなか電話がつながらない・・・」というような事態は言語道断です。
ネットでの口コミ・実際に依頼した人の評価は良いか?
第三者からの口コミや評価を参考にすることも、安心して相談できる鍵屋を選ぶためには有効だと言えるでしょう。
開業したばかりの鍵屋でない限り、その地域でこれまでに作業を依頼した方の口コミを見つけることができます。
あまりにも否定的な評価が多く寄せられていたり、利用者とスタッフの間でのトラブルの報告が相次いでいたりしたら、その鍵屋に依頼することは避けた方が賢明です。
しかし、利用者からの悪質な中傷・同業者による営業妨害のための投稿のケースもあるため、その真贋の見極めは簡単ではなくなってきています。
鍵屋のスタッフの技術力は高いか?
現場に駆け付けたスタッフが、高いスキルやノウハウを持っていることも重要です。しかし、作業を依頼する前に技術力を比較することは難しいもの。
鍵屋によっては、ホームページで「これまでの作業実績」を紹介していることもあるため、ここを参考にするのもひとつの手です。
ご自身が困っているトラブルをこれまでに解決した実績があったり、研修体制が整っていたりすることが分かれば、より安心して作業を依頼できることでしょう。
③作業に掛かる費用
最後のポイントは作業に掛かる費用面です。
どれだけ質の高い作業が行われたとしても、トータルの料金が高額になるのは避けたいことでしょう。
また、鍵のトラブルは突然起こることが多い傾向にありますが、修理や開錠などをより安価に済ませることで、臨時の支出を少なく済ませたいものですね。
一般的な費用の相場を大きく上回っていないか?
鍵のトラブルは頻繁に起こるわけではないため、その解決に掛かる費用は相場が分かりにくいことも。悪質な鍵屋に相談すると、依頼者側に情報が少ないことを見越して、高額な料金を請求してくるケースがあります。
そのため、可能であれば依頼する前に、どのくらいの費用を請求されることになるかを想定しておきましょう。
電話で直接問い合わせてみるほか、作業に掛かる費用の相場をホームページで紹介している鍵屋もあるため、そのページを確認することもひとつの手段です。
もしも、実際に請求される費用がそれよりも高額になるようなことがあれば、その理由や内訳を尋ねてみることも重要です。作業内容や部品代によって、正当な料金であるかどうかを確認することをオススメします。
スタッフが作業前に見積もりを出しているか?
電話やホームページなどで作業料金の目安を確認できたとしても、実際に必要となる作業の内容は、現場に出張したスタッフがご依頼主と相談して判断するもの。
そのため、実際の作業をスタートする前に見積もりを出してもらうことが非常に重要です。
多くの会社ではルールとして作業前の見積もりの提示を徹底していますが、お客様側からも確認することで「作業が終わった後で、スタッフから一方的に高額な料金を請求された・・・」などのトラブルを回避することにもつながるでしょう。
鍵の緊急事態で慌てていると費用のことは忘れてしまいがちですが、到着したスタッフに見積もりを出してもらうように依頼することを肝に銘じておきましょう。
出張での鍵屋に依頼できる作業の例
ここからは、鍵屋に出張依頼する際に相談できる作業の例をご紹介いたします。
持ち出したり移動したりすることができない、玄関や勝手口・自動車・大型金庫などの鍵のトラブルの際には、出張対応できる鍵屋が強みを発揮します。
とはいえ、ひと言で「鍵のトラブル」と表現しても、その種類は多岐にわたるもの。具体的な作業の内容を、以下のページからご確認ください。
鍵の開錠(玄関・金庫・自動車などの鍵)
第一に挙げられるのは鍵の開錠作業です。「玄関の鍵を落としてしまった・・・」「勝手口の鍵が回らない!」など、何らかの事情で開けられなくなってしまった鍵の開錠作業に、鍵屋のスタッフが出張します。
ピッキングやサムターン回しに用いる道具は、専門のスタッフでなければ所持できないため、プロの手に任せることが鍵開けの近道です。
また、物理的な鍵にとどまらず「金庫の暗証番号が分からなくなった!」「カードキーが反応しない・・・」などの作業にも対応している鍵屋が増えています。
トラブルの内容を伝えて、鍵開けできるかどうかを確認してみましょう。
鍵の交換(建物などの防犯対策)
鍵の開錠のほかに、依頼が多く寄せられていると言われるのが「鍵の交換」の作業です。
現在取り付けられている鍵を外して、たくさんの種類の中から新しい鍵を選び、設置作業を行うまでを一貫して鍵屋に依頼することが出来ます。
それぞれの作業にかなりの手間がかかるため、全てをまとめて実施できるのが業者の強みだと言えます。
その目的はさまざまですが、古くなった鍵を交換したいとお考えの方が多いようです。故障しそうなことを見越して交換される方の他、セキュリティの強化につなげたいとお考えの方も多数。
十数年以上前に取り付けられた鍵の一部は、設置時には最新式であっても、近年の空き巣犯の技術では簡単にピッキングできてしまうことが指摘されています。不正な開錠が難しい鍵に交換することは、防犯対策の面からも重要だと言えます。
鍵の修理(メンテナンス・調整)
鍵を紛失していなくても、鍵のトラブルは起こり得るものです。
たとえば「鍵を鍵穴に差しても、回らなくなってしまった・・・」という事態の際には、錠前の修理作業が必要となりますが、このような作業も出張した鍵屋のスタッフに依頼できる項目です。
原因となっている箇所を特定し、場合によっては部品交換・ネジの締め直しなどを実施することでトラブルを解決します。
また、鍵を長く使っていると鍵穴の中に砂ぼこりが溜まってしまうことも。知らず知らずのうちに押し固められていた、鍵穴の中の汚れのクリーニング作業も、鍵屋のスタッフが出張先で実施しています。
鍵の作製(スペアキーの作製・鍵穴からの鍵作製)
鍵は、設置した当初よりも使用する人数が増えることがありますが、この場合には人数分の鍵を用意し、鍵のシェアを避けることが望ましいと言われています。
個々人が鍵を管理することで紛失を防ぐ意味合いがありますが、もしも「スペアキーを作りたい!」とお考えなら、鍵屋に出張してもらえるか相談してみましょう。
また、鍵穴からの鍵作製は簡単ではありませんが、特殊な機材を使用することで対応できるケースも。
鍵を紛失してしまった場合には開錠作業と合わせて依頼することで、より短時間でトラブルを解消することができます。
鍵の取付(鍵の追加や鍵の無い所への取付)
防犯対策の一環として鍵の取り付けを依頼される方も増えていますが、同様の目的であれば鍵の追加も検討することができます。
ひとつのドアに複数の鍵を取り付ける「ワンドア・ツーロック」を施すことで、外部からの開錠作業にも大幅な時間が掛かります。人目に付くことを避け、長時間の作業を嫌う空き巣の犯行から身を守るためには打ってつけです。
また、イタズラ防止のため倉庫へ鍵を取り付けたり、お子様の転落防止のために窓へチャイルドロックを取り付けたりと、これまでに鍵の無かった場所への鍵設置の作業も可能。ご予算・用途をヒアリングし、条件に合った鍵を取り付けできることも、出張対応する鍵屋の強みだと言えるでしょう。
鍵屋に出張作業を依頼した時に起こりやすいトラブル
鍵のトラブルを迅速に解決してくれる、地域の出張鍵屋。その利便性の高さが重宝されている一方で、鍵屋のスタッフとご依頼主との間に発生した様々なトラブルが報告されています。
後を絶たないそのトラブルの事例を、ここからのページでご紹介いたします。
スタッフから不当に高額な請求をされた
金銭面でのトラブルは、出張作業を行う鍵屋とご依頼主との間で発生する代表的な事例と言っても過言ではありません。
依頼者側の確認不足が原因となるケースもあれば、悪意を持った鍵屋側が事前の料金説明をせず、作業後に高額請求を行うケースもあると言われています。
「ぼったくり」と言える後者のようなケースは、2000年代に社会問題化して以来その報告件数が減少していますが、被害者側が泣き寝入りしている事例も考えられます。以下にその事例を紹介します。
事例①「鍵の開錠作業後に10万円の請求!?」
都内某所に暮らす女性のAさん。
会社の忘年会を終えて深夜に帰宅すると、玄関の鍵を紛失したことに気が付きました。会社を出る時には確かに鍵を持っていたので、居酒屋か電車の中、もしくはその道中で落としてしまったものと思われます。
自宅の合鍵を持っているAさんの両親は、車で1時間以上掛かる場所に住んでいますが、時間が遅く連絡が付きません。しかもAさんはお酒を飲んでいたため、車を運転することも出来ない状態でした。
スマートフォンの電池は残り10%に。あわてて付近の鍵屋を調べ、検索で上位に出てきた24時間営業の鍵屋に出張を依頼することにしました。
小一時間経って到着した鍵屋の男性スタッフに「寒いので、とにかく早く玄関の鍵を開けてください・・・」とお願いすると、20分ほどで鍵開けが完了。
安心したのも束の間、Aさんの目に飛び込んできたのは高額な請求書でした。出張費用や時間外作業料・技術料などの総額、なんと10万円! Aさんは心身ともに疲れ切っていたこともあり、その場で支払いを済ませたそうです。
対策:作業前にきちんと見積もりを出してもらう
作業費の相場からかけ離れた高額な費用を請求するのは、鍵屋の悪徳業者による常套手段のひとつです。
特に鍵開けは、具体的な商品を購入するわけではなく「開錠」という作業に対して費用を支払うため、返品という行為が不可能。「料金を支払いたくない・・・」という依頼者の主張が通りにくいことは、想像に難くないでしょう。
また、Aさんのように女性であったり、夜遅くの作業依頼であったりすることで、鍵屋のスタッフに対して意見しにくいという心理的側面も考えられます。
そのほか、高齢者をターゲットとした悪質な高額請求も報告されており、依頼者の立場の弱さにつけ込んだケースが散見されます。
最も有効な対策は「作業前にきちんと見積もりを出してもらう」ことです。内訳など1円単位の見積もりを確認し、その総額に納得してから作業を進めてもらうことで、このような金銭トラブルが起こる可能性は大幅に減少します。
突然の鍵のトラブルが起こると慌ててしまうものですが、そんな時こそ冷静さを欠かさないことが何よりも大切です。
自分のニーズに合わない鍵を設置された
金銭面でのトラブルに次いで発生しているのが、依頼者の希望とは異なる作業を実施されてしまうケースです。
依頼者の鍵についての知識が乏しいことにつけ込んで、あまりに性能の高すぎる鍵を取り付けたり、鍵のメンテナンスで十分にもかかわらず、わざわざ交換作業を実施したりする事例があります。
これらの作業にともなって、必要以上の費用を支払う羽目になることも考えられるでしょう。
事例②「安い鍵を取り付けてもらおうと思ったのに・・・」
Bさんがご家族と暮らす戸建て住宅には、庭先に倉庫が設置されています。公道に面した場所にあるこの倉庫には、特に鍵が取り付けられていませんでしたが、不審者の出没情報を耳にしたBさんは倉庫に鍵を付けようと考えました。
倉庫の中には脚立やバケツ・工具などしか入っていなかったため、数千円の簡素な鍵を取り 付ければ十分だと思っていたBさん。
出張した鍵屋が、屋外に設置するタイプの中では非常に高性能な鍵を取り付けたのに気が付 いたのは、作業がすべて完了した後のことでした。
依頼した日が祝日であったこともあり、出張費や商品代などの総額は3万円を超えましたが、しぶしぶ支払うこととなったようです。
対策:疑問に思った点は、その場でスタッフに説明してもらう
上記のような事例では、きちんと要望を伝えなかったという点でBさんにも落ち度があったようです。
しかしながら、ご依頼主の困っていることや要望を踏まえた作業を実施せず、標準的ではない鍵を設置したという点では、鍵屋のスタッフにも問題があったことでしょう。
鍵屋のスタッフは鍵のプロフェッショナルであるため、鍵や防犯対策に関する知識が豊富であることは当然。
一方で、悪意を持って少しでも高額な鍵を選ばせようとしているスタッフを見抜くためにも、商品の特性や選び方などに疑問があれば、ためらわず質問しておくことが確実です。
安心して依頼できる鍵屋に、トラブル解決を相談しましょう
毎日使っている鍵だからこそ、突然のトラブルが起こっても不思議ではないもの。
注意や対策をすれば、紛失トラブルに関してはある程度なら防止することができますが、鍵の劣化・消耗などのトラブルは、どれだけ気を配っていても対策しにくいものです。
誰もが経験しうる鍵のトラブルの時には、悪意のある鍵屋や条件に合わない業者を避けて依頼しないと、更なる大きなトラブルに巻き込まれる危険があることは上記の通りです。
信頼できる鍵屋を見つけることで、暮らしの安心を手に入れましょう。
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